【八十神の舞】神々の舞う地、神代市を舞台につむがれる物語。

八十神の舞トップ  > 2009年04月

2009年04月22日

王道のエッセンス(26)【転機は突然に】

絶望の起死回生をはかり、新たな戦場を求めて動き出した。

すると、思いもよらぬ出会いが彼に訪れることとなったのだ。
それは、自分にないものとの出会いだった。

自分にないもの……
資金か、人脈か、知謀か。

戦うことをその生業としてきた傭兵の彼、出自によってそれらのいずれかが大きく欠け、また大きく得ているものだ。

そうやってみたとき、転機となる出会いはそれらのいずれかに長けた相手であるだろう。

お互いに補い合う関係となったとき、彼の王への道は一気に具体的なものとなっていくのであった。


しかし、ここで一つ例外的な存在についても触れておくべきだろう。
確かに、欠けたパズルのピースを互いに持ち寄り王の絵画を完成させるのかもしれない。
だが、なかにはそれを一人で行ってしまう存在もまたいるのだ。
それを伝説の英雄などと表現してしまうのであろうが……

天才や英雄は模倣の対象とはならないという故事があるように、彼が自分の力のみを頼りに暴走をすることがあれば、後々悪い結果をもたらすこともあるだろう。

(つづく)


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王道のエッセンス(25)【夢と現実】

何故か、幸運にも、王の道を歩かんが為に動き出したとき、色々なものが舞い込んでくるのだった。

彼は一国一城の主たるを夢見た。

しかし実際にはたった一人でしかなく、仲間も資金すらもなかった。
王侯貴族の知り合いもなく、また知っていたとしてもおいそれとは近づけない処に上っていって……いや、彼が下がってしまったために二度と顔を見合わせることができない処に来てしまったのだ。

王子様編の時にいっとき交わった傭兵と王子の友情、盗賊と王女の危険な恋、いずれにせよ、この時のクロス・ポイントでは彼に何ら現実的な影響を与えはしなかったのだ。

しかし、起死回生の一手は戦場、あるいは冒険の場にこそ見いだせるのかもしれない。

現実が、傲慢なまでにその王錫をふるう時、王と成るを諦め心折れかけたその時、自分の原点に立ち戻った彼の運命の輪は激しく廻り始めるのであった。



(つづく)


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2009年04月20日

王道のエッセンス(24)【愚者のみる夢】

立身出世の最高峰!
男なら一度は夢みる一国一城の主!

いつの時代もシンプルかつ壮大な漢のロマン!

過去の影響も受け、激しくかつ狡猾な性格を形成された彼は、人から指図されることを最も嫌い、自分が納得できない限りは一時でさえ自分の剣を他人に捧げたり、預けることはしない。
例え他人から不器用と言われ続けることになっても、自分自身を曲げるという言葉は知らない。
そんな信念が、自分は王になることが当然。一国一城の主などという小さな野望に収まりきれない膨らみ続けるうつろな夢。

しかしそれは、彼の根幹をしろしめす魂が風のそれであることに因る部分が大きいのかもしれない。

一国一城の主、皆の王である以前に、彼は自分自身の王なのだから。

しかし、現実の王となろうとするとき、それだけ追う責任やしがらみが増え続け、実は、本当は自分は王たる器ではなく、何もできない大言壮語を吐く一介の傭兵、良くいえば武人であることに気づくのかもしれない。

夢はなんと甘く、甘美な果実で、人を誘惑しておかない魅惑の温もりをもっているのだろう。
しかし、それが寝てみる夢でしかなく、うつつでみる夢には茨に巻かれたような痛みを伴うことに彼はこれから気づいていくのだろう。


(つづく)


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2009年04月19日

王道のエッセンス(23)【出会いの楔】

彼の少年時代は、出生~幼少期の影響をモロにうけつつも、生き残るためのしたたかさを自然と身につけながら少年へとなっていきます。

そして少年時代には出会いが待っているのです。
この出会いは、おそらくこの少年のなかに一生残る思い出として、そして大人になってからの思いがけない再会の伏線となるものでしょう。

・自分より力は弱いが知力に秀でた友人。
・病弱で極貧の生活をしている死に逝く少女。
・奴隷商人にさらわれた初恋の年長の少女。
・いつも腕力にかけてボスを気取っている初めてのライバル。
・ひょんなことから知り合うに至った身分違いの友人。
・本当の友となりえる、うまの合う少年。
・事故や苦難に共に遭遇し、乗り越えたときに友情、あるいは敵意を持つに至った少年。

まぁ、ざっとあげてもこのくらいはでますね。

どれもこれも色々な華々しい展開にしていける要素が沢山です。

甘く、切なく、苦々しい少年の思いでが、ようやく傭兵家業を生業とする青年となった少年に一つの夢を持たせる事になったんですねぇ~

さて、この数回で彼の夢を構成する要素が出揃って来ました。

今こそ、夢に向かって動き出すときです。


(つづく)


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2009年04月17日

王道のエッセンス(22)【ほの暗く甘い追憶】

傭兵になるに至った彼の過去は如何なるものなのか。
語るときはきっとまた別な場面を彼に準備してあげるべきでしょうね。

とはいえ、どんな過去があったのか?
そこのみを考えてみましょうかね。

まず、そもそもが彼の生まれた状況からでしょうね。
それによっては彼の両親についても劇的に? 考えなくてはなりません。
ここで何かエッセンスを投入するなら、異常な出生とすべきでしょうね。または普通に生まれたとしても出生直後に異常な状態に見舞われる。
これ一つだけでわき役で終わるか本編に食い込んでくるか、はたまた主人公、逆主人公となれるかの変化が出てくるでしょう。

では次のタイミングはいつかといえば、順を追うので幼児期でしょうね。

ここでの生活や体験は人の性格の基礎となる部分です。
どんな幼児期体験をさせてみましょうね。
先に成人でのキャラクターが出来上がっているならそこから外れないようにな体験を加えてあげなければですね。
先に何度か話題に出してはいますが必ずしも幸せな幼児期ではなかったでしょうね。

さぁ、次回は少年時代にでもスポットを当てましょうか。
(つづく)


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2009年04月16日

王道のエッセンス(21)【夢は大きく】

やはり、主人公クラスの傭兵にするのであれば、劇的な方がいいですよね。

夢というか、目的にまで落とし込んでみると、傭兵になった理由は、復讐、逃亡、隠匿、金、狂気、成り上がり、色々出てきますね。

ベタなパターンでいけば、復讐目的で傭兵になり真の友、あるいは恋人を手に入れたときその近親者が彼の仇である。そのため苦悩し、友情あるいは愛情をとり過去と決別するか、全てをなげうち過去にいきるか……ってトコでしょうね。

パターンこそ永遠の王道とオリビエ・ポプラン氏も言っていますし、良いかもしれませんね。

でもやっぱり物語の主人公たるならそんなダークな過去を背負いつつも、夢は大きく持っていて欲しいですね。

やっぱり目指すは王様?
自分の国を手に入れる?
自分の傭兵団を手に入れその団長たるか?

ん~他に今は思いつかないな~
脳味噌が萎縮してきたかな~

でも、そうするとやっぱり彼の過去が気になりますよね。
必ずしも良いとはいえない環境に生まれ落ち、何らかのきっかけでその目的を目指すに至った過去!

次回はその辺を考えてみようかな~

(つづく)


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2009年04月15日

王道のエッセンス(20)【夢の続き】

前回は傭兵がみる夢まで話しがすすみませんでしたので、続きです。

僕ら現実世界の住人も夢をみますよね。
それと同じく、幻想世界の彼等とて夢をみます。
で、その夢の中身なのですが、さてどんなものかな、と。

そもそも、彼……にしておきますが、彼は何故傭兵になったのでしょう。
まぁ、その理由は様々だとは思いますが、少なくともポジティブな理由ではないでしょう。
傭兵って、下手をすれば盗賊や山賊ともなる、いわば一般社会でまともに食べていけない人が大半なのですから。

ですが、その傭兵になるに至った理由こそが彼の夢につながる部分でもあります。

グイン・サーガのイシュトバーンの様に魔女から王になると予言されるとまでいけば主人公クラスの物語展開ですよね。
はたまた、自分の力を試すため、没落貴族が過去の栄光を取り戻すため、戦で家族を失いその敵討ちに燃えるということもありましょう。はたまた、食っていけない農民の若者が止める親を振り切って自分が戦を終わらせると血気盛んに飛び出すのかもしれません。

さぁ、彼を主人公クラスの傭兵とするなら如何なる夢を持たせましょうか?


(つづく)


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2009年04月13日

【神の卵】

 むかしむかしあるところに一柱の男神がいました。

 彼はその土地唯一の神で自分の思い通りに人々を使い、土地に恵みを与え、またその感情のおもむくままに嵐や雷を起こして土地を荒らしていました。

「神様、神様。なぜその様にお怒りになられ、いたずらに人々を苦しめるのでしょう」

 その土地に住む八つの村の人々の代表が、神の座したる山へとかわるがわる、幾度となく、登り、問いかけました。しかし、男神は一切を耳に入れようとせず、社の奥へと入っていくばかりでした。

 そしてまた、男神が気まぐれに山より降りて、周辺八つの村々へ一つずつ災いを起こしては去っていきました。

「もはやこれまで」

「このままでは我々は生きてゆけぬ」

「神様にこの土地を去っていただこう」

 八つの村の代表達は七日七晩話し合いをし、男神を追放しようと意見がまとまりました。しかし、ここで問題となったのは、いかにして追放するか、でした。

 さらに七日七晩、決着のつかない話し合いをし続けていると、西方より旅をしてきたという女神がこの土地に流れ着いたのです。

 もっけの幸いと、八つの村の代表達は、この女神に我等の新たな神として残ってもらえないかとお願いをしました。

 人々の苦難を知り、また流れてきた神である自分に対して厚く遇してくれたことに感激した女神は、引き受けたい気持ちで一杯でした。しかし、もともといる男神が必ずしも悪神とも思えず、まずは話し合ってみる事を村人達に伝え、山に入り、登っていたのでした。

 再び七日七晩の時がうつり、人々はうわさをし始めました。

「男神に女神は殺されてしまったのではないか」

「山に入ったふりをして逃げてしまったのではないか」

「いいや、もう山に神はおらず、共に流れていったのだ」

 様々な噂が飛び交いました。

 しかし、八日目の朝、女神は男神を連れて山を降りてきたのでした。

「村々人達よ、済まなかった」

 驚いた事に、男神が素直に謝ってきたではありませんか。

「我は我のみが神で、我と共に在る者を知らず、対等に語らえる神がいなかった。そのことに悲しくなり、嘆き、怒って、嵐や雷を起こしてしまっていたのだ。だが、お前達がつかわしてくれた女神と出会い、語らったことで、我と対等なる者を得た。
 なんという喜び。なんという幸せ」

 今まで全く語ろうとしなかった男神は長舌に語りました。その顔は今まで村々の天空にあった暗雲と同じく一気に晴れ上がっていったのです。

「とはいえ――我は流れ神。一つ処にはおれぬ神」

 女神が話を続けたその言葉に村人達は、ではまたもとに戻るのか、とがっかりとしてしまいました。

「落ち込む事はない。我も流れ神となり、この土地を離れよう」

 なんと男神からの思いがけない言葉でした。

「もともとが我の起こしてしまったこと。それに人々よ、お前達は自ら考え、行動することができるではないか。この土地に、神などいらぬのかもしれない」

 自ら出ていく、と男神は言ったのでした。

 しかしここで、人々はあることに気付いたのです。

 神がいなくなった土地に恵みはあるのか? と。

 それを知った男神と女神はいいました。

「それこそが人が最も怖れ、敵たるもの。不安というものよ」

「たしかに神たる男神がここを去れば、この土地は一時不毛となることでしょう。ですが、あなたがたはそれを選んだのです。
 これは対価。人の願いにより神が去る対価と知りなさい」

 人々は、ことの重大さに恐れおののき、悲しみにくれてしまいました。

 そう、人々が対価を支払い始めた瞬間でした。

 しかし、それを哀れと思った男神は女神と一つの儀式を行いました。

 それは一晩続き、朝日が昇ってきた頃、男神と女神は人々を集めいいました。

「この山の社に、この卵をおいてゆきます」

 女神が大事そうに両の手で包み込んだ小さな卵を見せました。

「この卵は神の卵。今は未だ何者でもなく、いわば器。お前達の想いや願いによって生まれるものが変わってくる」

「神が不在のときは、この卵を大切になさい。これは男神の今までのつぐないと、男神を連れだってしまう我のつぐないです」

「よいか、この卵は今は未だ何者でもない。お前達の心がけ次第で生まれいづる者が変わる器であるということ、ゆめゆめ忘れるなかれ」

 それだけいい終えると、男神と女神は流れ神となり再びこの土地に戻ることはありませんでした。

 神が去った後、八つの村人達は再び話し合いを始めました。

 神がいないことでの不安はあるものの、よりどころとなるものは残った。さて、どうしたものか……

 話しはなかなかまとまらず、延々と話しを続け、九日目に一つの決定がなされました。

 山のふもとには村がなく、神の卵を護る者がいませんでした。

 神が去った今、神の卵まで失ってしまうわけにはいかない。

 八つの村から、守人となるべくつがいの若者達が集められ、山のふもとに九番目の村が作られることとなりました。

 そして村の代表となる者が守人として山の社近くに居を構え、社と神の卵を護り続けることとなりました。

 こうして、この土地からは神が去り、器といわれた神の卵のみが残る、神のいない土地、神が一時のみ依り坐す土地、神代の地と呼ばれるようになりました。


 流れ神が一時依り坐し、その手を揮い、時代ごとに、その名と姿を変える、無垢なる土地で、これからいく星霜、神々の手で様々な姿をみせていくことだろう……


(はじまりの物語【神の卵】 了)




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2009年04月12日

王道のエッセンス(19)【傭兵のみる夢】

王子様シリーズはひとまずおいておいて。
今回から傭兵シリーズでいってみようかと思います。

まぁ、若干おもいつきなので王子様シリーズより短編になりそうですが。

それはさておき、傭兵という職業。現実世界では馴染みの少ない、非日常の職業ともいえますよね。

金をもらい、戦争の駒となる。
自分の身体のみを拠り所として、より割の良い……命と黄金を常に秤にかけてのお仕事をする……いわば、超ガテン系。
いやさ、スーパーフリーター!

まぁ、昔はいざ知らず、現代のサラリーマンも会社に対しての所属意識よりも自分の働きに応じた給金を求めるあたりは変わりないのかもしれませんが。

兎に角、そんな一発屋がごとき身の上の者……王子様達とは真逆に近い……の生き様にファンタジー風な王道を模索してみようかと思います。

って、アレ?
そろそろ時間切れだ~

電車に乗ってる15分って、結構短いぞ~

(つづく)


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2009年04月11日

王道のエッセンス(18)【英雄や神々は人間くさい】

ギリシャ神話や古事記などを読んだことがある方ならもうお気づきかと思います。

神話こそ王道である。

土地は違えど神話間には様々な類似性が見て取れます。
オルフェウスとイザナギとかね。

最近のペルソナシリーズでの記憶が新しいと思いますので、未チェックの方はオススメしておきましょうか。

まぁ、それはさておき、何故そこまで類似性が生じるのでしょうね。

SFで語ろうとするなら神々や神話の創始者が宇宙人ってネタはありでしょう。
ですが、もっと他の部分に目を向けてもいいのかな、と思います。

それが、神々や英雄といわれている者達の人臭さ。

あまりにも人間的な行動を取るんですよね。

あれって、やはりモデルなりその時の事実、事件がオマージュされているからなのではないかと思うんですね。

そして、人が引き起こす事件なワケですから、土地が違えど考えることは一緒って事なのかもしれません。

ユングの言ってるような無意識の海は繋がっていて共通の認識が民族間、人類間に存在するって考えれば、納得いく部分もあるのかな~と。

今やネットが現代の共通無意識とも言えますし、新たな神話はやはりネットから生まれるのかな~


うん。

若干王道のそれではなく、僕の発想や着想をもっともらしく語っちゃいました。

次回からのテーマは誰に絞ろうかな~



(つづく)


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2009年04月09日

王道のエッセンス(17)【儀式によって再び幕はあがる】



そういえば、31の機能のラスト近くにあるエピローグの一つに、『結婚』ってのがありましたね。

これは何も額面通り、文字通りに解釈しなくてもいいのかな~と。

確かに、救出されたお姫様は助けてくれた王子様と結婚して幸せになりましたとさ。
でもね、もっとよく考えてみるとですよ。
結婚ではなく、何かとの結びつきなのではないかな、と思うわけです。
王子様なら王権・権力との結婚(結びつき)と言う具合にね。
誰かが期待する何らかの帰結に向かうわけですけど、はじめは主人公が期待していた結果となり、それに付け加える形で何かとの結びつきが必要になるのでしょうね。

そして、後日談を語るとき、結婚式なり即位式なり、はたまたお葬式であるかもしれません。
儀式によって、再び幕が開かれることとなるのでしょうね。

どうしても、人はお祭り好きというか、儀式的な行為というものが好きですからね。

そうすることが当然であるかのように受け入れる。

ま、だから王道なんでしょうね。
(つづく)


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2009年04月08日

王道のエッセンス(16)【王の帰還そして……】

黒幕をようやく倒し、王となるべく皆の前に姿を現した王子様達。

身の証しもしっかりと、こんどこそ国民がこれまで敬愛してやまなかった青い血の正統なる王が還ってきたわけですね。

さぁ、神々(作家)はここで考える。

大団円にするべきか、一抹の澱みを残すか……

前者であるなら、帰還王や英雄王の称号を得て、エピローグへとつながりもしましょう。ですが、後者であるなら自ずと展開が変わってきましょうね。

それは、王子様達だけの実力で勝ち取ったのではなかったり、王子様より人気がある従兄あたりに王冠をさらわれる可能性を示唆してもいいかもしれません。
はたまた、新たな試練の幕開けとして含みを持たせるだけでもいいでしょうね。

いずれにせよ、そろそろ王子様編を終わりとしていきますか。

物語は儀式でもって幕と相成ります。

(つづく)


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王道のエッセンス(15)【こそこそといざ行かん偽王討伐】

どうにかこうにか身の証を立てた王子様達。

ようやく国元に乗り込もうと思いはしても、偽王は自らが正統なりといってはばからないでしょうね。

ではどうするか?

とりあえず少数精鋭で国元に密かに侵入。あるいは得た軍隊でもって宣戦布告。
どちらのパターンもありかと思います。

いずれにせよ、身の証をたてに偽王との謁見をする事になるでしょうね。
そして、偽王の言い分を聞くと。

その内容如何によっては、偽王は傀儡かもしれぬし、はたまた偽王そのものが黒幕であったり。
偽王を擁立した理由によっては、かつての臣下が敵にも味方にも成る。

パターンもどちらかといわず、どちらもつかっちゃってもいいかもしれない。

真王には情報が足りなすぎる場合がありますからね。

偵察したうえで、偽王との謁見、対決。

黒幕の登場という流れになるでしょうね。

そろそろ大団円か?

(つづく)


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2009年04月07日

王道のエッセンス(14)【偽王擁立】


えぇ、前回の13.5で引用した31の機能の一つですね。

王子様が自分の軍隊を欲して縁戚の国に保護される頃に同じくして、国元で偽王擁立の発布があったりして。
擁護を求めてきた王子様達が本物かどうかという策謀が国の内外で巻き起こっていくんですよね。

困ったもんだ。

さて、その為に王子様達は自分の身の証を立てなければならないのですが、縁戚の者が会った事があると言うだけでは足りないかもしれません。

そこで必要になってくるのが、身の証しとなるアイテム等の要素なのですが、それを何にするかで世界が変わってくるかもしれませんね。

さぁ、無理難題を突きつけられた王子様達。

如何なる冒険でもってその証を手に入れることと成りましょうや。


神々(作家)は少しばかり頭を捻る必要がありそうですね。
王子様達が納得するような神意を示してくださいね。

(つづく)

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2009年04月05日

王道のエッセンス(13.5)【昔話の31の機能】

ウラジミール・プロップという方をご存知ですか?
最近、王道について独断と偏見による考察を加えていますが、かつてのソビエト連邦の昔話研究家さんの文献を見つけたので、抜粋してみました。


昔話の構造31の機能分類

1. 「留守もしくは閉じ込め」
2. 「禁止」
3. 「違反」
4. 「捜索」
5. 「密告」
6. 「謀略」
7. 「黙認」
8. 「加害または欠如」
9. 「調停」
10. 「主人公の同意」
11. 「主人公の出発」
12. 「魔法の授与者に試される主人公(贈与者の第一機能)」
13. 「主人公の反応」
14. 「魔法の手段の提供・獲得」
15. 「主人公の移動」
16. 「主人公と敵対者の闘争もしくは難題」
17. 「狙われる主人公」
18. 「敵対者に対する勝利」
19. 「発端の不幸または欠如の解消」
20. 「主人公の帰還」
21. 「追跡される主人公」
22. 「主人公の救出」
23. 「主人公が身分を隠して家に戻る」
24. 「偽主人公の主張」
25. 「主人公に難題が出される」
26. 「難題の実行」
27. 「主人公が再確認される」
28. 「にせ主人公または敵対者の仮面がはがれる」
29. 「主人公の新たな変身」
30. 「敵対者の処罰」
31. 「結婚(もしくは即位のみ)」

七つの行動領域

1. 敵対者(加害者)
2. 贈与者
3. 助力者
4. 王女(探し求められる者)とその父
5. 派遣者(送り出す者)
6. 主人公
7. ニセ主人公


ってな感じです。
これに当てはめていくだけで、昔話や童話ができあがるという構造分析されてものだそうですね。
うん、なかなか面白いですね。
僕も王道のエッセンスを一定のところまで書き上げたら、この機能もあわせて一本小説を書いてみようかと思います。

 

(つづく)

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2009年04月04日

王道のエッセンス(13)【王の帰還】

さぁ、若干早い気もしますが、様々な戦いや経験を経て、王子様達は自分の母国へと帰る算段がついてきました。
他国、縁戚を頼り、寄せ集めた王子初めての軍隊。
あるいは、選り抜きの仲間を連れだった精鋭小隊かもしれません。
まぁ、なんにしても、自分の地位や権力を取り戻すには、その原因となったモノを排除しなければなりません。
ですが、それが人であったなら、他国であったなら、暗殺や他の国の軍隊を借りてそれを成すことは、自分の民の心を引きつけることにはならないでしょう。
王子様が帰還するというそのことが、どれだけの重責となるか、想像しただけでも身震いしてきそうです。

現実に話しを戻せば、そうそう社長もいないでしょうから、中間管理職クラス。
となると、軍隊であれば十人長や多くても百人長程度。それらの人身を掌握するのですら大変なのですから、流浪の王子様ならなお大変でしょうね。

きっと、途中で心が折れるんだろうな~

 

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(つづく)

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2009年04月01日

王道のエッセンス(12)【流浪の王子、誰を頼る?】

 護られた自分の領地から幾星霜、遙か遠くに流されてきた王子様。

さ~て、誰を頼ってみようかね?

まぁ、原因によるでしょうが、王子様が安易に大丈夫だと思える相手の所や、逃がしてくれた人の助言に従うことでしょうね。

国を追われたなら、縁続きの他国に身を寄せたり、何者にも気を許せない状況であれば、中立国や国家から離れ陰棲している賢者などの所も候補にあがりますね。

他国に身を寄せるなら、それなりの見返りを保護者は求めてくることでしょう。
それが、奪還のあかつきに物や土地、あるいは人で賄われるかもしれません。
逆に賢者等隠居者に助けを乞えば、見返りは求められないにしても、知恵は授けて行動は自分で、となるでしょう。

さぁ、ある意味王子のキャラクターがここで決まるかもしれませんね。

陰謀渦巻く処で権謀術数をいかんなく発揮する知力王。
自分の道は自分の腕力で切り開く冒険王。

王子様が無事自国に復帰した時に人々が与える称号はそんなところでしょうね。

アナタの王子はさて、どちらがお好みでしょう?

グイン・サーガで云えば、アルド・ナリスか黒太子スカールか、ってところかな?



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