【八十神の舞】神々の舞う地、神代市を舞台につむがれる物語。

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王道のエッセンス(24)【愚者のみる夢】

立身出世の最高峰!
男なら一度は夢みる一国一城の主!

いつの時代もシンプルかつ壮大な漢のロマン!

過去の影響も受け、激しくかつ狡猾な性格を形成された彼は、人から指図されることを最も嫌い、自分が納得できない限りは一時でさえ自分の剣を他人に捧げたり、預けることはしない。
例え他人から不器用と言われ続けることになっても、自分自身を曲げるという言葉は知らない。
そんな信念が、自分は王になることが当然。一国一城の主などという小さな野望に収まりきれない膨らみ続けるうつろな夢。

しかしそれは、彼の根幹をしろしめす魂が風のそれであることに因る部分が大きいのかもしれない。

一国一城の主、皆の王である以前に、彼は自分自身の王なのだから。

しかし、現実の王となろうとするとき、それだけ追う責任やしがらみが増え続け、実は、本当は自分は王たる器ではなく、何もできない大言壮語を吐く一介の傭兵、良くいえば武人であることに気づくのかもしれない。

夢はなんと甘く、甘美な果実で、人を誘惑しておかない魅惑の温もりをもっているのだろう。
しかし、それが寝てみる夢でしかなく、うつつでみる夢には茨に巻かれたような痛みを伴うことに彼はこれから気づいていくのだろう。


(つづく)


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