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第204回 言葉の重み、行動の重み

言葉の重み、行動の重み

■今日のフィードバック

前々から何度も話題に出している気はしますが、自己洞察のお話しです。

アナタは、自ら話した内容や、取った行動について覚えていますか?

後からそれを言葉で説明できますか?


■重要なキーワード

さてさて、何故こんなことを質問したのかといえば、今も昔も変わらず学生さんの悩みの種だからです。

後から思い出せなくてデイリーが書けないとか、会話する事に精一杯で何を話したのか覚えていないとか、自分自身のテンションがコントロールできずに気付いたら患者様が置き去り、ドン引きだとか――諸々ありました。

バイザー諸氏や一度でも実習に行ったことがある学生さんなら思い当たる節もあることでしょう。

まぁ、初めての見学実習だとか、評価で頭がいっぱいになってしまう評価実習ならいざ知らず、臨床実習になってきたら、そろそろそれでは拙い事になってきますよね。
あぁ、でも、さすがに三日後には患者様の名前を全部覚えろとか、すぐに自己洞察できた対応がとれるようになれとは言いません。やはりこれは非常に大変なことですからね。

何にせよ、せめてすぐに慣れる努力をしてほしいところです。


なぜなら――


言葉で生かしも殺しもできる世界、それが精神科だと僕は考えるからです。


■ノウハウをちょっと

話した内容を覚えていない状況、それは相手にどんな影響を与えたかを意識していない、意識できないという状況です。

そんななかでもし、仮に、自傷他害という行為を患者様が取ってしまった。

その時すぐに、アナタは自分の取った行動や会話の内容が影響を与えていたのではないかと思い返せますか?
状況説明を迫られたとき、どんな話しをしたのかを周囲に伝達できますか?

悪い状況を言えば、それ以前に自分の取った行動でそうなったとさえ意識できないかもしれないんですよね。


よく学生さんのレポートやプログラムの企画書にリスク管理なる項目があり、目に見えて危険な事とそれに対応するための内容が書かれています。
でも、それ以上に目に見えない危機も潜んでいるということにはなかなか気が向かないようです。


今回のお話を聞いて、少しでも本当にこの行動でいいのだろうか、こんな話しをしていいのだろうかと一呼吸おくことをしてもらいたいものです。

あぁ、でも、石橋を叩いて渡らないのはまた拙いですからね。

一呼吸おいて、自分の言葉や行動に責任を、覚悟を持つという事が大切です。

今回のお話で何も話せなくなってしまったなんて事になるのであれば、自分自身がこれから身を置こうとしている業界について考え、そして覚悟しなおしてくださいね。

う~ん、若干締まりの悪いラストだな。申し訳ない。



「作業療法塾塾長」齋藤 信

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