【作業療法塾】塾長の日常や医療に対する想い、文献の紹介をします。

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塾長の独り言トップ  > 2009年11月

2009年11月29日

第210回 エア・マスター

エア・マスター

■今日のフィードバック

エア・マスター……

この言葉を聞いただけではいまいちピンとこない方もいるでしょう。

えぇ、でも、直訳でいいですよ。

空気の支配者……かな?

支配者っていうと少し表現が強い気がしてきますね。

名人や達人の方がいいかしら。

ま、どれにしても意味は通じてきますし、和訳したおかげで雰囲気が伝わってきたかと思います。

そう、今回のお話しは、場を操る――というよりも、作業療法的に言えば環境設定をしていく、ということです。

学生時代を思い出してみてください。

レクリエーションやアクティビティのネタは良かったはずなのに、なんだか上手くいかない。

ゲームを提供したけれど、相手が楽しめていない、盛り上がらない。

集団レクの場が暖まらない、レスポンスが薄い。

そんな経験がありませんでしたか?

あの時、あるいは今、どうするべきなのか、少し考えてみましょう。


■重要なキーワード

先程も出しましたが、空気を作る――場を作るというのが、今回のキーワードになりそうですね。

そろそろ死語になりつつあるのかわかりませんが、一世を風靡したKYという言葉がありますね。

空気が読めないでKY。

でも、アナタが今まで使ってきた空気を読む力というのは、ほとんどが仲間同士での馴れ合いの中でしかなかったのではないでしょうか?

お互いに傷つかない距離を保つ為……的な?

確かにそれもまぁ、大切なのでしょうが、作業療法的には、いやさセラピスト的には、空気を読んで引き下がるのではなく、自らが治療効果として期待する場の雰囲気であるとか、相手の望む、また相手に合わせた雰囲気を意図的に作り出すことが必要と考えます。

ですので、先程はざっくりと環境設定と馴染みのある言葉にしてしまったんですね。

とはいえ、その大切さというものを学生の時にはよく分かっていなかったような気もします。

レクリエーションやアクティビティ、治療的なプログラムを行うという行為にばかり意識が向いていて、受け手が存在するという事に気付くのが、直接その受け手である利用者様、患者様に触れる段になって初めてなんですね。

どうも手技的な、ごくごく表面的な部分ばかりを沢山知っていて、現場で使えないという事態になる人の多さというものがこの辺からきているのでしょうね。

何事をするにしても、期待した効果を求める為の場の空気を作ること、目に見えないだけにより気を配る必要があります。

そうしたことができてはじめてエア・マスターになれるのかもしれませんね。


■ノウハウをちょっと

うん、ノウハウなんてもの、あるんでしょうかねぇ。

空気が読めない学生さんは八週間指導しても全く変わりなかったし……

空気を作ることに対しての認識の問題なのかもしれませんね。

まずは、近づかない為の空気を読むのではなく、もう一歩先の、自分が今何を求められているかの空気を読み、それをできるだけの知識や認識をもつこと。

そんなことが必要なのかもしれませんね。

そうやって、ようやく空気を知る、空気が見えるようになってくると思います。

そうしたら、こんどはそれを真似して空気を作ってみたら良いんじゃないでしょうか。

と、いうことで、はじめの一歩は先輩を追い回して、先輩が作り出している空気を見る、ですね。

実践してみてくださいね。



学生さんの出している危機感の無いスローリィな空気に、ここ最近イラッとしている齋藤の四方山話でございました。



「作業療法塾塾長」齋藤 信

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2009年11月23日

作業療法国家試験○×問題

作業療法国家試験○×問題

作業療法国家試験○×問題

次の文が正しければ○,誤りなら×を選びなさい。

2009年11月22日

第209回 イメージをくつがえせ

イメージをくつがえせ

■今日のフィードバック

人は見た目が9割という本が一時期流行りましたよね。

まぁ、実際その通りなんですから仕方ない。

見た目で――ということは、視覚的な情報でその人のほぼ9割が評価されてしまうともいえるわけですよね。

そんなことはない?

目に見えない内面の魅力?

隠れて頑張ってる?

確かにそういう意見もあるでしょうね。

でも、評価するのはあなたではありませんよね。

僕は不明にして主観的な評価が客観的な結果を生み出した学生さんに出会ったことがないです。

アナタがその最初の一人になってくれるなら、是非このままお話しを続けたいものです。

うん、少し挑戦的な発言でしたね。

そのくらい、自分のとっている行動や表面的な部分がその人のイメージを作ってしまうという事ですよね。


■重要なキーワード

そう、イメージ。

今回のテーマはそのイメージをくつがえすこと。また、そのために考えることです。

ですが、一度周囲に定着してしまったイメージをくつがえすのは困難を極めることです。

大きなきっかけになる出来事があればいいんですけどね。

でも、たいがいそんな出来事を見逃してしまうんですよね。

何故って、そのイメージを作っているのが今までの生活習慣ですからね。

どんな事を好み、どんな事を避けるのか、毎日繰り返していることが何で、その結果どんな事態になっているのか。

それを知らなければ、今、自分がおかれている状況が客観的に把握できないということですからね。

他の人に対してのイメージを変える前に自分自身がどんな情報を周囲に出しているのか、見せているのかを知ることが必要だと考えます。


■ノウハウをちょっと

まぁ、結局のところ、毎日の積み重ねが大切で、今まで培ったものが影響して今のイメージを作っていて。それが悪影響を与えているのだとしたら、同じ時間をかけてゆっくり周囲に知らしめていく。

これがやり方の一つですね。

そしてもう一つは、一気に成功体験や周囲の注目を集める何かをしでかすこと。ま、諸刃の剣なんでしょうけどね。


とりあえず、学生さんに向けては……そうですね……

アナタのことを知ってる人なんていない場所にいくんですから、たかだか八週間。たかだか一日八時間。もっと言えば患者様と関わっている時間くらいいつもと違う自分になってみてはいかがでしょう?

少なくとも最初の評価は変わってくるかもしれませんよ。



「作業療法塾塾長」齋藤 信

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2009年11月15日

第208回 全力で○○してる?

全力で○○してる?


■今日のフィードバック

さて、前回から若干続いているお話になります。

前回は、受身なままで実習してるんじゃないよ! ってお話しでした。

どうも、この受身というキーワードだけではなく、もっと別な問題……

それがあるようなんですね。

というのも、どこか常に余力を残したまま物事にあたる習慣がついてしまっているのではなかろうか、そう思わせる節が随所に感じられる為です。

うん。これは拙いねぇ~

全力を出さないならまだしも、全力を出せなくなっていたら……

これは非常に拙い事態ですよっ!


■重要なキーワード

え? 何が拙いのかワカラナイ?

だって、明日も実習があるじゃないですかぁ?

はぁ~

本当に、拙いですね。

もしかして、遊ぶ事すら全力で遊んでないんじゃないですか?

そうでしょう?

どうも様子をみていると、全力で遊ばないぶん学力が高いのかとおもいきや、時間ばかりかけてあまり成果が上がっていないんじゃないですか?

え? 学校じゃないのに何がわかる?

そりゃぁ、わかりますよ。

だって、会議はぐだぐだ。
延々時間をかけて何一つ具体的なことが決まっておらず、情報の共有すら図れていない。
空いた時間に何をしているのかと思えば、お互いのデイリーノートを読み合わせて意見交換をするでもなくメモとにらめっこ。

時間がもったいないですね。

なに? 学校の講義と同じで、与えられた時間中我慢していれば終わる類のモノだと思ってるのかしら?

まぁ、ある意味終わるでしょうよ、この不景気な時代のなか、来年分の学費を払ってくれる裕福な家庭でもなければなおさら、ね。


■ノウハウをちょっと

いかんいかん、話しが逸れた。

まぁ、とにかくね、全力で何かをするというのは、集中して物事にあたるということですよね。

作業療法士にとって何より必要な『遊び』すら全力で行えていないのでは、そりゃぁ、勉強だって他の事だって全力で行えませんよね。

あまり自分が学生の頃は――って話しを持ってきたくはなかったのですが、さすがに時代が変わったからという理由だけで片付けてしまうのもなんなのでしてみますが――遊ぶ事に全力だったと思います。

で、そのぶん勉強は短期決戦、集中攻撃。

遊ぶ事と勉強する事のメリハリをつけていた気がしますね。

だから、いつも全力。

ここだけのはなし、国家試験の直前まで日曜日は勉強しない日でした。

一日全力で遊んで、翌日からまた集中して勉強。

ねぇ、アナタは毎日にメリハリがついていますか?

いつも同じ気持ち、同じ調子、同じ動き……

切り替えが出来ていないから、ただなんとなく毎日が過ぎていっているのではないでしょうか?

きっと、不安ばかりでこれでもかこれでもかと何かをし続けているのでしょうね。

不安である事に不安になって、体験したことのない明日を考えてしまう。

たしかに明日や明後日の予定を計画しておくのはいいでしょう。

ですが、それに対して不安になるのとはまた別なことです。

不安になるために全力で何かをしないのであれば、それだけ自分で自分の器を決めてしまっていることになり、器を大きくする機会を失っていると思えてなりません。

不安を振り切って、全力で物事にあたってみないと、アナタ自身の限界がどこにあるのかを知らないままに進む事になりますよ。

限界を知れば、不安になる一歩手前で止まれますし、限界ぎりぎりで綱渡りもできるでしょう。

今のアナタの限界は本当の意味で限界ですか?

自分自身で思った余力を全て振り絞って、その先にある限界突破した新しい限界点を見つけて欲しいものです。

そうすれば、実習がもっと新鮮で驚きに満ちた有意義なものになるかもしれませんよ。

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2009年11月08日

第207回 シメたろか?

シメたろか?


■今日のフィードバック

うん、いえね、別に怒っちゃいませんよ。

でもね……若干残念ですよ、えぇ。

今日は研修会でしたが、学生さんが誰一人いなかった……

残念ですねぇ~

なんていうか、こう、危機感というものは無いんですかねぇ~

出なきゃいけないんじゃないか、っていう危機感がね。


■重要なキーワード

そもそも、実習には何の為に来ているのでしょう?

勉強する為ですよね?

臨床実習なんですから、臨床――現場で使われている技術と理論のすり合わせをする場ですよね。

そりゃぁ、確かに今日は日曜日。休みは休みとして過ごしたいのでしょうが、みすみす学びの機会を逃してしまうのは如何なものかと思ってしまいます。

やはり、危機感の問題なんでしょうかねぇ~

今日の研修だって、教科書や学校で教えている技術が誤ったもので、事故や怪我の原因になるというお話しと技術の習得だったのですけどね。

まったくもって、勿体無い。


■ノウハウをちょっと

とはいえ、勿体無いという感覚もないのかもしれませんね。

学校は黙っていても教えてくれる場所ですからね。
(もっともお金という対価は支払っていますが)

受身でいてもある程度は許される場ともいえますからね。

でも、実習は違うんですよね。

そして、臨床の現場は更に違うわけですよね。

自ら欲し、行動を起こしてはじめて学びが得られるんです。

さてさて、この先アナタはどんな学びが得られるのでしょうね。

勿体無いことにだけはしたくないものです。




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2009年11月01日

第206回 緩急つけていい塩梅

緩急つけていい塩梅


■今日のフィードバック

今時のひとが『塩梅(あんばい)』なんてつかうのかしら……

と、ついついルビまでふってしまいました。

今回のお話は、文字通りいい塩梅なことを考えてみることができたらな、と思ってます。

さて、そもそも何故にこんな話しを持ってきたのかといえば、先日が病院行事の文化祭があったからです。

うん? まだよくわからない?

実習中に病院行事や行事レクなどに参加したことのある学生さんはいませんか? また、臨床に出ている方ならなんとなくピンときたかたもいるのではありませんか?

うぅむ、まだわからない?

では、自宅の電話をお母さんが取ったときのはや変わりを見たことは?

どうです?

なんとなくイメージできてきましたか?


■重要なキーワード

そう、まずは最初のキーワードである『緩急』ですね。

バイザーが良く使う言葉ならメリハリでしょうか?

そういったものをコントロールするということは、現場ではことに必要になってきます。

常に同じ状態でい続けるのもまた必要な事なのですが、それと併せて必要なときに必要なだけ集中、あるいは気を張ることも大切な事です。

それは、相手に合わせての場合もあれば、周囲の状況、環境に合わせて行うこともあるでしょう。

文字通りの意味でゆるいことと厳しいことと取ってもいいのですが、一旦緩急という言葉にもなります。

ことに精神科では思いもかけない、人の意識の外から事件がやってきますからね。いざというときに動けるように覚悟しておく事が必要です。


■ノウハウをちょっと

さぁ、そのためにどんな心持ちでいるのかといえば、ちょっとした加減が必要になってきます。

そう、緊張感という、ちょっとピリリとした塩加減がほしいんですね。

緊張感は強すぎれば、身体の動きをより鈍くします。

逆に弱すぎれば、心の動きをより鈍くします。

ちょうど真ん中は難しいでしょうから、自分自身の緊張の波に気付き、その場の状況に併せて塩の量を変えてみてくださいね。

そう、それこそ、いい塩梅に、ね。




ん~なんか、必要という言葉が沢山出てきてしまった……
塩が多すぎだな、コリャ。



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