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2011年2月アーカイブ

第274回 動詞への道しるべ

動詞への道しるべ
■今日のフィードバック
さぁ、この話をしているのは折りも折り、46回目の作業療法国家試験当日です。

これを落ち着いて見ている頃には、もう既に試験が終わっていることでしょう。

さて、ひとまず国家試験が終われば遊びたくなるところでしょうが、そうはさせません。

百歩譲って、三月の前半は休んでもいいですよ。

ですが、すぐに学生ではなく医療人の仲間入り、療法士になるということを自覚しなければなりません。

まぁ、難しいでしょうが……

でも、学生から作業療法士という立場が変わってきます。

その時に備えるのもまた、今の時期に必要だと思いませんか?


■重要なキーワード
実のところ、今回の話題の中心は、医療人にとって必要な備えというよりは、自分の立場に安住しない、常に進化し続けられる社会人になる、という部分です。

タイトルにあげた言葉を思い出してみてください。

「動詞」へのみちしるべ、となっていますよね。


いきなりですが、作業療法士って動詞ですか? 名詞ですか?


そう、名詞なんですよね。

名詞は固定化されたもの、動きがないもの、それだけのままでは変化しない存在なんですよね。

なので、作業療法士になったら、自らどうしたいのかを考えていくべきなんですよね。

どんな信念をもてるかが大切なんですよね。


■ノウハウをちょっと
「作業療法士」とか「理学療法士」とか、自分自身の立場ばかりに気をとられてそこに安住してしまうのでは足りない世界にようこそ。

さぁ、国家試験は終わりました。

今日、この日までに全力を尽くしてきたのでしたら、大丈夫です。

合格通知が来るまで不安は残っているのでしょうけどね。

そして、ようやくアナタは「何をすべきか」という動詞を大切にして進み続ける療法士のスタートラインに立ったのです。

タマゴからヒヨコになったんです。

さぁ、今日から動詞ベースで思考したり、行動していくことを大切にしていきましょう!



「作業療法塾塾長」虎斗町@黒衣の作業療法士


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第273回 模倣と評価

模倣と評価
■今日のフィードバック
以前、プロフェッショナルの条件の回でも話題にしましたが、評価すること、評価されることが非常に容易いのが、模倣したもの。

プロとして何かを成そうとするのであれば、他者がイメージしやすいものから始めてみることが大切。

そんな話題でした。

さて、では、その話を繰り返すのかといえばそうとも云えますし、違うともいえます。

というのも、前回はプロとアマチュアの違いがテーマでもありましたが、今回はその話題の中に出てきた、模倣と評価についてです。

さぁ、ここで質問です。

アナタが一番最近、模倣したことは何でしょう?

また、その対象はいったい何ですか?


■重要なキーワード
どうです? 意外と気づかずしている行動のなかに、多くの模倣してきたことが多々あることに気づけたのではないでしょうか?

そう、例えばファッション。

流行の服を着ているのでしたら、それは既にテレビや雑誌などでモデルさんが着たコーディネートを模倣しているということですよね。

ね、身近でしょう?

では、どうしてそういった模倣を行っていくのでしょう?

今や個性の時代といわれているんですよね?

だったら、もっと個性的なことをして自己主張したらいいじゃないですか。

うん、そう。

まだ、自分自身のスタイルやスタンスがつかめていないからですよね。

試行錯誤の段階。

だから、真似をして、試しているんですよね。

つまり、模倣して、評価している。

ここで一つ気になってくるのが、こういったやり方を勉強であるとか、自らの行っている業務に当てはめず、常に独自のやり方で事を成そうとしてしまいます。

いったい、なんでなんでしょうかねぇ。

自分の行っていることが正しいと言い切れる自信があるのでしょうねぇ。


■ノウハウをちょっと
まぁ、いずれにせよ、日本語の平仮名や片仮名、それ自体が模倣を始まっていますからね――漢字が大陸から入ってきて、それだけでは物足りなくなってきたから平仮名が生まれていった説を都合よく使わせてもらえば、ですけど。

元となったものがあったっていいんですよね。

それが基礎となって、身につくのであれば。

そして、元があるだけに、元のものと比較することが可能となり、現在の自らの立ち位置が把握できる。

そうして、はじめて物足りなさや、自らに合わせたやり方へと工夫したくなるんです。

個性の時代=比較されず、自分らしさを尊重してもらえる時代ではなく、
比較されることに自らをさらし、自分らしさを確立することで初めて得られるもの、なんでしょうね。

個性の時代とは、まさに専門職に求められる姿勢である、『結果が全て。結果がよければプロセスは任せる。ただし最上級の成果を示せ』ということにつながるのかもしれません。

手に職をつけよう……と安易に療法士の世界に足を踏み入れた人たちは、この評価実習の時期にもう一度、何を求められる存在になろうとしているのかを再確認する必要がありそうですね。


「作業療法塾塾長」虎斗町@黒衣の作業療法士


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第272回 モデルは無遠慮が命

モデルは無遠慮が命
■今日のフィードバック
はい、今回のタイトルでどんなお話をするのかピンと来た方は凄い!

モデルで無遠慮なんて言葉を並べれば、何かゴシップ的な話題に聞こえてきますが、全く違います。

そもそも、僕は患者さんと話題を合わせる程度にしかそういった事に興味を示しませんし。

っと、そんなお話はさて置いて――僕らでモデルといったらアレですよね。

アレ――そう、症例モデル。

トランスファーや、実技練習の際に患者さんの役になる人のことです。

学校でやりますよね、寝返り、起き上がり、起立にトランス。

その他にも歩行介助の仕方や、評価、訓練等の練習。

でも、ほとんどの人は「たぶん、このくらいだよね」という程度にしかやってないのではないですか?

さて、その原因って、いったい何だったんでしょうねぇ。


■重要なキーワード
まぁ、毎度の事ながら、タイトルそのとおりなんですけどね。

モデルは無遠慮が命。

つまりは、「俺、重いよね。大丈夫?」とか思って、自分より体が小さい人に介助されるとき手伝ってしまう。

まぁ、いりませんよね。そんな配慮。

それ以前に、トランスが重いから出来ない、ってのはやり方が間違ってるってことかと……げふんげふん。

いえ、まぁ、それはそれ。あれはそれ。

出来ない理由はそれではなく、患者さんのモデルが下手だから、ですよ。

確かに、実際に患者さんに触れたこともなければ、見たこともないのが実習前の学生さんですものね。

無理もない……でも、それでは拙いですよね。

では、実習前に出来ることはいったい何だと思いますか?


■ノウハウをちょっと
うん、くどい様ですが。

遠慮しないということですよね。

単純にアナタの体型であるとか体重のような物理的な問題もありますが、「これでいいのかな?」という疑問に思った瞬間やタイミングについてを、もっとお互いに遠慮なく伝え合うことが大切です。

技術やテクニックを実際にやるとき、患者さんがどう感じるか、ということをどれだけイメージできるかという部分がポイントになります。

ではそのイメージがより共有できる手段として考えられることは何か。

それは、一番巧い人が患者さん役、モデルになる、ということです。

どうです? 自信のないアナタは、ついつい患者さん役を買って出ていたのではないですか?

それでは、相手の練習にならないどころか、アナタ自身が何をされていて、どの状態が正しいのかがに全く気づけない時間を過ごすだけです。

なに? そんな巧いやつはいない?

ふむふむ、では、三人でやってみますか。

体感している部分は患者さん役が、三人目が二人が行っている状態を観察する、ってのはどうでしょう?

それでもダメなら、まぁ、最初から教官に頼っておくのがいいでしょうね。

学びに対してガツガツしている人をどうにかしたいと思わない教官はいませんからね。

これもまた遠慮なしでいってみましょうよ!


「作業療法塾塾長」虎斗町@黒衣の作業療法士


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第271回 プロフェッショナルの条件

プロフェッショナルの条件
■今日のフィードバック
最近、妻とよく話題になるのが「プロ」と「アマチュア」についてです。

タイトルはマネジメントの神様、ドラッカーの著書と一緒ですが、実はこのタイトルをまだ読んでいません。

ですので、マネジメントのお話というよりは、今の僕が「プロ」とはいったい何なんだろう、と考えていくお話でもあります。

ちなみに、妻と話題にするときに例で出すのが音楽活動のありかたです。

音楽活動でプロ志向、メジャー志向といってメンバー募集をしている方が多いのですが、実際に活動している内容を見てみると「オリジナル」をやっているんですよね。

でも、オリジナルをやることにどんな根拠をもっているのでしょう?
技術を示したいなら、様々な楽曲のコピーをした方がいいですよね。
その方が、一般人が聞いても比較できますから。
オリジナルで表現したいことがあるんでしたら、露出することを考えなければなりませんよね。
毎週どこかでライブをするとか、常に新規客を開拓すること、スカウトマンをライブに招待する、芸能事務所に登録する、音源を配布する、やれることは沢山ありますよね。
オリジナルをやるということは、まず聴いてもらわなければ評価すらしてもらえないということですから。

逆説的に云えば、オリジナルをするということは、評価の機会を避けている活動とすら云えるかもしれません。
それだけ、オリジナル単体では評価されるまで時間がかかるし、より戦略的に活動しなければならない、ハードルの高い活動でもあるということですよね。

さて、では、ここからは質問です。
オリジナルではなくコピーをする根拠を考えてみましょう!

音楽活動がイメージし辛いのでしたら、別なものに置き換えてもいいですよ。


■重要なキーワード
さぁ、まだもう少し音楽活動ネタでお付き合いください。

コピーをする根拠は何か出てきましたか?

たぶん、オリジナルの話を元に考えれば気づけたと思います。

コピーは元となる楽曲が存在しますよね。ということは、比較対象が存在する。つまり、一般人でも評価しやすいですよね。
しかも、コピーバンドでライヴをするということは、元となるアーティストのファン層をそのまま客層として考えることができます。
イメージがしやすいですし、入り口が広がるんですよね。

みんなやってるじゃないか、とか云ってはダメですよ。

オリジナルだってみんなやってるじゃないですか。
そのなかで抜きん出なければ、実はオリジナルをしている意味がないですよね。
そもそも、何のためにオリジナルやコピーをしているのでしょう?

プロになる為ですよね?

あぁ~ようやくプロの話につながった。前振り長いし、やや無理やり。

っと、それはさておき……

プロになろうとするなら、どれだけの商業価値をもてるかですよね。
それは、音楽でも他の業界でも一緒ではないでしょうか?

アナタの市場価値はいったいどのくらいなのかを考えたことはありますか?

え? だからオリジナルなことや、他の人がやっていないようなことをしようとしている?

いえいえいえ、そうではなくて、オリジナルという言葉を、単なる差別化、自己表現として捉えていいのでしょうか?

先も言ったように、評価されなければ行っていることに意味があるのでしょうか?

単なる趣味です、自己満足です――というのでしたら、僕の云っていることはあまりピンともこなければ、現実感も無いのでしょうけど。


■ノウハウをちょっと
とすると、プロとはいったい何なのでしょうか?

プロとは、望まれたことを望まれたとおりに提供する――ではないんです。

そんなことはやって当然、できて当たり前なんですよね。

音楽で云えば、巧くて当然ってことでしょう。

では、その先にあるものを見続ける、求め続けることが必要なのではないか、と思うんですよね。

プロこそ、努力し続ける必要がありますし、それができて、一般の人たちから支持されなければいけないんですよね。

そうやって、圧倒的な存在感をアマチュアに示し続けられる存在であってほしいですよね。



うん、今回は裏の意味を読み解いてもらわなければならないままですかねぇ。

逆にわかりやすいのかな?



「作業療法塾塾長」虎斗町@黒衣の作業療法士


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