第224回 考察が苦手な理由(3)

考察が苦手な理由(3)


■今日のフィードバック

さぁ、楽しい考察の時間です。

某、マンガのセリフを本歌取りさせて頂きました。

何気に、僕の話題はそればかり――って、いいじゃないですか。

色々、教えられることばかりですよ、今時のマンガは。

おっと、そんな話をするのではなかった。

考察の話題三回目。

今回の学生さんの悩みは「一つの事象から多数の考えが出ない」です。

うん。甘えるな。捻り出せ!

って、駄目? ダメか~。

■重要なキーワード

仕方ない。では、ちょっとした――というか、よくバイザーが言うことをまず挙げてみましょう。

  • 何故がたりないんだよ!
  • 患者さんだからって、何でも病気にしたいの?
  • ネガティブだね。じゃぁポジティブに考えると?
  • 注目するポイントが違うよね。
  • 教科書に書いてあることじゃなくて、その人を知りたいよね。


とりあえず、こんなくらいにしておきますか。

うん、どれか一つは聞いたことがあるかな?

ではでは、一つずつ説明しましょうか。

『何故がたりないんだよ!』
これは、考察を深めていくタイプの発言ですね。少なくとも、僕が使う時はそうです。何故は五回繰り返せ、という言葉があるくらいですからね。そうやっていくうちに、事象が因数分解されてより本質的な原因に近づいていく、という考え方です。これを利用すれば、自動的にリハゴールから長期・中期・短期目標が設定され、更にプログラムまで出来上がるという代物です。使い方をマスターできれば、ですが。

『患者さんだからって、何でも病気にしたいの?』
学生さんがよくやる失敗ですね。考察をしているつもりで、常識的に考えたら自然な行動であるにも関わらず、問題行動であると思ってしまうパターンです。よく例で話すのが、歯磨きをすると歯が溶けると訴える90代の方の話です。昔は歯磨き粉に研磨剤が入っていて磨きすぎると歯が溶けると信じられていた時代があったそうです。実際そういう噂が流れていたと話す方もいらっしゃいました。それを知っているか知らないかで、考察を誤る、あるいは幅が狭まるということです。

『ネガティブだね。じゃぁポジティブに考えると?』
これも学生さんがよくやる失敗。どうあっても病気にしたいみたいで、ネガティブな話は沢山でてくるのですが、ポジティブなものはでてこない。だったら無理矢理にでも捻り出しましょうよ。先に考えたことの逆を書いてみる、ということで考察の幅を広げてみましょうね。

『注目するポイントが違うよね』
これは観察の時点での問題。言葉にばかり注目してしまい、その言葉を発している時の非言語的な表現や身体反応に注目できていない場合のことです。少し残念ですよね。見ているはずなのに、それが反映されないって。

『教科書に書いてあることじゃなくて、その人を知りたいよね』
ついつい、自分の知識に照らし合わせたくなるんですよね。考察しているつもりで、文献に記載されている行動特性などに当てはめているだけ。これではその人を知るための考察ではなく、考察をするための考察です。ついでに言えば逃げです。その人は、何が原因でそういう行動を取らざるを得ないのだろう、と考えてみてくださいね。

■ノウハウをちょっと

色々書きましたが、やはり知る事が大切なのかもしれませんね。

それは自分自身の知識であったり、その人の言葉以外の情報であったり。

考察の幅を広げたいなら、もっともっと知る事を続けてほしいですね。

「作業療法塾塾長」齋藤 信

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主宰 齋藤信

作業療法塾塾長、サイトーゼミ主催、IAIRグランドマネジャー! 精神科作業療法士として13年臨床経験を重ねたのち、起業。IAIR×作業療法塾として、若手療法士たちの育成に人生の全てを懸けている。 また、サイトーゼミとして、臨床指導者や管理職向けの講義、コーチングも行っている。