第232回 考察が苦手な理由(6)

考察が苦手な理由(6)



■今日のフィードバック

第六回目になりますが、今まで様々なお話をしてきました。

今回は実践編として、ちょっとした問題を出そうかと思います。

では、問題。

とある日曜日、朝8:15。中央線で立川から新宿に向かうシルバーシートに一枚の紙が貼り付けてありました。
それは、5×10cmのチラシの裏に赤のペンで野球について書き込みがされていました。
「楽○の野○バカは
勝てば自分の手柄にして
負けたら選手責任してる
昔からずるい奴だ
トラブルメーカーでもある
あいつのいくところ
あっちこっちでトラブってる
悪だ」

さぁ、これらの情報から、このメモを書いた人の背景を考えてみましょう!

■重要なキーワード

これは、実は実際にあったもので、妻と一緒に見つけて新宿に着くまで分析をしていた事が元ネタになっています。

まぁ、僕らが予測した背景は、
55歳~60代の男性。昔から野球好きで、リビングや茶の間で野球の観戦をするのが習慣になっている。家族構成は――って、まぁ、いいか。

もっと読み取れたことがありましたが、別に僕らの分析結果はどうでもよかったりします。

今回僕がお話したい本当の内容とは、情報一つ一つの持つ意味や背景が考えられるかどうか、ということです。

考察につなげる話しですね。

まず、学生さんがよくやる分析方法なのですが、ことば情報に頼ってしまうということです。

話しの内容分析に重点を置いてしまい、行動や非言語的反応、表現が二の次になってしまうってやつですね。

そうではなく、行動や非言語的な反応や表現にこそ様々な情報が隠れているものです。

今回の例題でいえば、紙とペンがそれ。

その二つから、チラシの裏が白いものをメモ帳の状態に切りそろえて、すぐに書ける状況にある場を想像できたかどうかですよね。

また、紙が置いてあった時間帯と場所という環境要因もその一助になるはずです。

どうです?

アナタが考えてみた分析内容ではその辺まで含めて考えることが出来ていましたか?

■ノウハウをちょっと

でもこれが出来るようになるには、アナタ自身の下地に厚みがないと辛いのかなぁ~とも思います。

様々な経験を通してしか気付き得ないことというものも確実にあるんですよね。

それらを短時間で補うためにはどうしたものか……

うん、そうね。

一つは様々な年齢層の方と話す機会をもつ、という事でしょうか。

で、二つ目は一人で考えない。

前々から言ってますけど、一人の人間が考えられる事には限界がありますからね。

いずれにせよ、ただ漫然と日々を過ごすのではなく、色々なことを気にしながら生活してみることをオススメします。

「作業療法塾塾長」齋藤 信


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ABOUTこの記事をかいた人

主宰 齋藤信

作業療法塾塾長、サイトーゼミ主催、IAIRグランドマネジャー! 精神科作業療法士として13年臨床経験を重ねたのち、起業。IAIR×作業療法塾として、若手療法士たちの育成に人生の全てを懸けている。 また、サイトーゼミとして、臨床指導者や管理職向けの講義、コーチングも行っている。