第243回 恥ずかしいと思えるか

恥ずかしいと思えるか


■今日のフィードバック

アナタの羞恥心はどの方向を向いているんですか?

そう、思わずたずねてしまいました。

というのも、この夏の時期です。

昼食保管用に調理教室用の冷蔵庫を学生さんに貸していたんですね。

調理教室も新規メンバーの調整中でもありましたし。

で、最近、霜取りをしていないことに気付き、開けてみてあらビックリ。

出てくるわ出てくるわ、ゴミの山。

空き缶三本、空きペットボトル4本、コンビニ飯の食べ終わった包み紙などが袋に詰めて4~5袋。

おい! 今、朝だよねぇ?

ひとの家のもの(病院・施設の備品)を借してもらってるんだよね?

いったい、何を考えてるんだ?

非常に困惑しました。

さて、いったい何が原因なんでしょうねぇ……?

■重要なキーワード

今回のこの事件、今時の学生さんを非常によく表しているのかと思います。

馬脚をようやく現したか、ともいえますが。

先にも言いましたが、備品を借りているという感覚が乏しいのでしょうね。
(パーソナルスペースや個人領域の境界線の希薄さが、借りたものは俺のもの、どう使おうとも勝ってじゃん! になるのかねぇ?)

他には、中途半端な個人主義。
(中途半端に個人主義だから、遠慮して言わない。しかも評価したりされたりする耐性が低い。殴りあいの喧嘩になるくらいに意見をぶつけず、陰でコソコソ文句をたれる。嫌な空気になるのも嫌だから、意見を言わなくなる)

注意をされても自分のことと思っていない、または我がふりなおすことをしない。
(感受性の低さというか、自分は自分、他人は他人なんでしょうね)

自分自身はできていると思っているが故に、何故そんなことを言われているかわからない。
(自己評価が高い学生さんが多いですね。家庭では蝶よ花よと育てられたのでしょうか?)

声をかけても返事をしない。
(無視しているのか、本当に聞こえていないのか? それすら表情から読み取れないときがあります。何を考えているかわからない恐怖がありますね)

今していることが全てで、対応を求めてきたのが患者さんであっても後回し。
(自分自身の限界まで何かをしたことがないために、限界が近くなると自己中心的な行動をしてしまうのでしょうね。その限界や極限の状況であってもその時取るべき対応を正しく選択する事ができるかどうか、なんですけどねぇ)

うん、書いてて残念になってきた。

すぐ時間がない、と思ってしまうし、言ってしまう。
(そんなことは誰でも一緒。限られた時間の中で何かをするという感覚が薄いですね。学校の放課後と患者さんのいなくなったOT室を一緒にしている感覚が疑問。仕事とプライベートを分けれらないのかもしれませんね)

言われたことを言われた通りにおこなわず、自分流に解釈して失敗する。
(まず言われた通りにやってみる。そのやり方が例え遠回りであっても、意味があってそのやり方をしている。医療ならなおさら。独自の判断が医療法を犯すことだってありうる)

失敗して、注意を重ねて受ける事を恐れて質問しない。
(バイザーにも非がある部分だが、自己愛の強さの現われとも……いいのか? それで? 実習に来たのはなんの為なんだい?)

話をしても素直に受け止められない。
(患者さんの話をきいてもそうなのかしら? 自分の考えにあわないからと反発するっていうのは、自ら学ぶ機会をドブに捨てていることと同義ではないのか?)

業務の申し送りでわからない、知らないという言葉を使ってしまう。
(周囲をみていない、自分が関わっていないからそう思うのかもしれないが、これが他の部署の人間が訊いてきたことならどうだろう? 個人ではなく組織やグループ、集団単位で取り扱われるのはしばしば。自ら所属している集団がマイナス評価されることに対しての申し訳なさはないのだろうか? そもそもそういった言葉を使ってしまうことそのものが社会人として恥ずかしい事であるという事実に気付いているのだろうか?)

教えてもらっていません、と平気で言ってしまう。
(実習は、教えませんよ。見せて、やらせて、考えてもらう。その後に指導。その先で個人にあわせてその流れを変えるでしょうけどね。座学でやったことと現場で行っていることをすり合わせる場でもありますよね。やって見せているのに、それを見ていないとか、模倣できないことの拙さもそうですが、教えてもらうまで待っていればいいという感覚は改めるべきでしょう)

さて、僕も思い出すだけで少々疲れてしてしまいました。

こんなものを、冷蔵庫一つで、視覚的にあらわしているんですよね。

■ノウハウをちょっと

さて、いろいろ言いましたが、このまま進むと恥を恥とも思わない人が出来上がってしまうんでしょうね。

特に、専門職の勉強のみをしてきて、一般の会社、社会人経験がないまま、国家資格をもった専門家でござい、となってしまう現役学生さんが危険です。

最初に入職する病院、施設の先輩の器量にもよりますが、はじめにしっかり社会人マナーを叩き込まれない事は稀ではないでしょう。

あまりに情けない、低レベルな質問や意見を出して、俺の会議での役目は終わったと、その後の検討に一切入ってこないような人になってみたり。

また、仕事をすれば直接注意されるか、遠まわしに意見されたり、実際に先輩がやって見せてどうリアクションしてくるかを観察されることがほとんどなのに、自己の感受性の低さが災いして、反発したり、自分のことと思わなかったり、あの人がやってるから私はやらなくていいや、になってしまい、結局淘汰される対象になってしまうんでしょうね。

どうです?

これらのことをきいて、他人のことながら恥ずかしいと思えますか?

自分自身にあてはまる部分があるな、と思えますか?

陰で恥ずかしい奴と思われているのではないか? と襟を正したくなりませんか?

これはもう、実習地の問題でも、学校の問題でもないのでしょうね。

必要な時に必要な教育を受ける事ができなかったという、家庭環境や世代の問題なのかもしれません。

正直なところ、こういった学生や新人に何をどう教えれば伝わるのだろう?

そういったジレンマがここ数年で随分積み重なって、重荷になっているのもまた事実です。

学生を受け入れる時間があるなら、患者さんに時間をかけたいと思いたくなるのも無理のないことなのかもしれませんね。

でも、それでも……、僕らバイザーをしている者たちは、いろいろ伝えようとするんです。

だって、次代の作業療法をになうのは、アナタたちなんですから!

「作業療法塾塾長」齋藤 信


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主宰 齋藤信

作業療法塾塾長、サイトーゼミ主催、IAIRグランドマネジャー! 精神科作業療法士として13年臨床経験を重ねたのち、起業。IAIR×作業療法塾として、若手療法士たちの育成に人生の全てを懸けている。 また、サイトーゼミとして、臨床指導者や管理職向けの講義、コーチングも行っている。