第280回 真のマニュアル

真のマニュアル

■今日のフィードバック
東日本大震災から一ヶ月、様々なもの、こと、を考えさせられたかと思います。

特に、僕らが携わる『医療』の現場において、福島原発の問題は沢山の気付きを与えてくれたと思います。

それは、何も電力についてだけではありません。

確かに、現場にいた方なら電気が無いということで、今の医療現場が様々なものに依存していることに気付かされたことでしょう。

かく云う僕の病院でも、上層階の病棟へ食事を運ぶのに、バケツリレーならぬお盆リレーでした。

さて、気付き、気付きと云っていても、あまりに沢山の事がありすぎて、どこをどうお話したものかと思ってしまいます。

ですが、今回は紙切れマニュアルと真のマニュアルのお話にしておきます。

さて、いつもの質問です。

アナタはこの震災以降、通常と最低限同じサービスを提供できましたか?

重要なキーワード
質問したはいいですが、まず難しい状況だったのではないかと思います。

では、いったいマニュアルの何が紙切れで、何が真の、なのかですよね。

そもそも、マニュアルは業務標準書とも言い換えられるものをさします。

それさえ見れば、誰もが、どんな立場の者、年代の者であったとしても、定められた同じ水準の業務が行えるものでなければなりません。
そして、想定できる限りの内容も注意点、留意点として盛り込まれていなければなりません。
ついでに言えば、何故そのやり方で標準化されているのか、という根本的な原因や回避すべきエラーの事象についても含んだ状態のことを云うのです。

今回の大震災で起こった状況は、さてどこまでそれが満たされていたのでしょう?

実際、原発のニュースを聞くたびに、様々な襤褸が出てきていますよね。

そこに対して、どうにかできないのか、とか憤りを感じていたかと思います。

でも、それを僕らの仕事に置き換えてみればどうでしょう?

原発と同様に想定外があってはいけないんですよね。

ちょっとしたエラーやインシデントを収集して、常に反映されている。

そして、大きな事故を未然に防ぐ。

それがマニュアルの本来の姿であるべきなんです。

それを踏まえて考えてみれば気付きましたよね。
紙切れのマニュアルとは、そのマニュアルに疑問を抱かない、疑問に思ってもマニュアルを絶対と受け止めてしまう人――いわゆるマニュアル人間を作り出してしまうものを云うと僕は捉えています。

■ノウハウをちょっと
では、真のマニュアルとは一体どういうものなのか。

先の話題に盛り込まれてはおりますが、追記しつつ繰り返します。

・立場、年代、性別など人を分ける状況に関わらず内容が理解できる。
・理解した内容を現場で実施できる。
・実施すれば、誰もが同じ水準でサービスが提供できる。
・同じ水準、としたその内容は、全体で決め、全員が最低限そこまで出来るようフォローアップできる。
・留意点、注意点は何故そうしなければならないのか、を必ず含める。
・そのマニュアルの使用期限を定める。
・使用期限前に必ず評価日をつけ、更新作業をする。
・常に現状に合った状態を維持する。
・想定外を減らすイメージ力を個人で持たせる。
・マニュアルを過信しない。
・マニュアルに対して常に疑問を持ちながら使用する。

などなど……

箇条書きにしてみました。

キーワードでしかありません。
ですが、簡易なチェックリストとしては使えるかもしれません。

アナタが今、現場で使っているものが紙切れ程度のものでしかないのであれば、個人の資質や能力に依存してしまいます。

そういった個人がいない状況下で、アナタは同じサービスを同じ水準で提供できるでしょうか?

「作業療法塾塾長」虎斗町@黒衣の作業療法士
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主宰 齋藤信

作業療法塾塾長、サイトーゼミ主催、IAIRグランドマネジャー! 精神科作業療法士として13年臨床経験を重ねたのち、起業。IAIR×作業療法塾として、若手療法士たちの育成に人生の全てを懸けている。 また、サイトーゼミとして、臨床指導者や管理職向けの講義、コーチングも行っている。