アナタは、作業療法と品質管理にどんな関係があるんだろう?
とか思ったのではないでしょうか?
実際、僕自身もはじめはそう思っていました。
ですが、これは作業療法のみならず、医療全体に関わる問題であることに気づきました。
というか、テキストに書いてあったんですけどね。
平成14年4月、注目すべき二つの指針が厚生労働省から発表されているんです。
一つは同省の医療安全対策検討会がまとめた
「医療安全推進総合対策~医療事故を未然に防止するために~」
もう一つは同省の福祉サービスにおける危機管理に関する検討会がまとめた
「福祉サービスにおける危険管理(リスクマネジメント)に取り組み指針~利用者の笑顔と満足を求めて~」
です。
それまで検討してきたと事の集大成ともいえる報告書で、興味深い内容となっているそうです。
以下少しテキストの抜粋です。
それらは医療と福祉のサービスの違いがあっても共通する視点も多い。すなわち「医療安全推進総合対策~医療事故を未然に防止するために~」は、医療安全における安全対策の基本的な考え方として「医療機関において、医療安全を確保するためには、医療全体の質の向上を目指し、以下に示すような安全管理に関する体制整備するなど、組織全体が適正に管理されていなければならない。
その管理体制のもとで、日々の安全対策を行っていくとともに、常に業務を改善していくことが必要であり、特に医療間医療機関におけるリスクの高い分野については、優先的に取り組む必要がある。このような組織的な安全管理のためには、他業界における標準化や工程管理などの品質管理の手法を医療分野にも積極的に取り入れることが必要である」としている。
この、最後の、
「組織的な安全管理のためには、他業界における標準化や工程管理などの品質管理の手法を医療分野にも積極的に取り入れることが必要である」
というのがポイントです!
その当時から、一つの大きな流れが明確になってきているんです。
それが、質(品質)の向上が事故防止対策、医療安全対策の基本であり、そのために、他産業や一般企業から学ぶ必要があるということだ、という事です。
作業療法は、リスクを抱えながら行う事が必要になる場合が多いです。
それも踏まえて、品質の管理や、サービス業としての質を考えるべきでしょうね。
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110号裏話
【裏】お客様について考えてみよう
はじめまして、福岡の急性期で働くものです。
学生さんのMIXIを見てたらたどりつき、ブログ読ませていただきました。
色々と勉強されているようですね・・
言われるように、医療業界では「聖域」とされる要素があり、工程の標準化がされてない部分も多いように思います。
だから今はEBMという考え方ができたんでしょうねぇ・・
学生さんの指導大変と思いますが、ご健闘下さい。またのぞかせてもらいます。
OTサンシャインさん、コメントありがとうございます。
まだ僕の始めた品質管理の考え方は、今医療業界で言われているEBM等の言葉に変換されていない部分があり、なかなか伝えづらさを感じております。
色々助言をいただければ幸いです。
また是非、覗きに来て下さいね♪