■今日のフィードバック
物事には意味がある。まぁ、そんな事は言われなくてもわかっている――とは思います。ですが、本当に『わかっている』のでしょうか?
別に僕は今、真の意味を理解しろとか言っているわけではないです。
今、行われている物事の意味を考えているか? というお話しをしたいわけです。
色々、昨日までの毎日の業務を思い出してみてください。
アナタがいちから自分で作り上げた業務なら、自分自身で意味を理解しているとは思いますが、そうではないものも沢山ありますよね。
さぁ、ではあらためて問います。
アナタは物事の意味を考えてみた事はありますか?
■重要なキーワード
いろいろな場面が思い浮かべられたかと思います。
意外とそれらが持っている真の意味というか、根っこの部分をよくよく知らずに毎日の業務をこなしてしまっているのではないでしょうか?
特にまだ学生さんだとすると、デイリーノートやケースノート、レポートの作成に追われて、本来臨床実習の場で学ぶべき現場で行われている運営、運用、管理業務といったところまで視野を広げられずにいるのではないかと思います。
ですが、ちょっとした事に気付くことができれば、それらが通常業務の中にちりばめられており、毎日の業務を行っているうちにそれらの真の意味が身についてくるんですよね。
じゃぁ、何に気付けばいいのか、ですが――
まぁ、たいしたことではないんですよ。
先程から何度か出てきた言葉ですから。
そう、『意味』を知ることです。
それらの業務が行われるようになった理由を知っている人から聞きだす。
ただそれだけ。
知らないを知っているに変えるだけです。
そこから先は、まぁ、もっと考えて欲しい事がありますけど、とりあえず先に例題をだしましょうね。
例題)機器の消毒
ピューラックス溶液0.05%を噴霧器で撒き、
その後しっかりとふき取って乾燥させる。
さぁ、ここに隠された意味にアナタは気付く事ができましたか?
■ノウハウをちょっと
プログラム終了後、掃除を行わない作業療法室はないかと思います。
今時、感染防止対策をすることが義務化されていますからね。
でも、そこでアルコールを使用する場合とピューラックスのような次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用する場合とで分かれていることでしょう。
今回の例題で使われているのは次亜塩素酸ナトリウム溶液であるピューラックスですが、何故アルコールではないのでしょう?
答えはノロウイルスに対してアルコールでは死滅させられないからですね。
しかも、コスト的にピューラックスを使ったほうが安い。施設によっては、10月~3月をピューラックス、それ以外をアルコールと分けているかもしれません。この期間は定点観測病院のグラフ等を見れば一目瞭然ですね。
次に何故0.05%なのでしょう?
これも、機器消毒に必要な濃度ということで決まっているものです。糞便、血液汚染、トイレ、床、テーブル、機器、場所や対象によってその濃度が変わりますので、当然、各場所に適応した濃度で溶液が作られています。細かく言えば、それら溶液の使用期限を明確にしてあり、月曜日に作って土曜日には全て使い切るようにしています。
ふき取って乾燥させるのは何故か?
これは、塩素系の薬液ですからね。金属製品を腐食させてしまいます。
それを防ぐ為に、消毒後はふき取りと乾燥を行うんですね。
と、まぁ、毎日何気なく行っている消毒という行為一つ取ってみても、この程度の理由があって行っていたりします。
今回例題に出したもの意外では、もっと複雑な施設ごとの理由などもあることでしょう。ですが、こういったほぼ全国共通といってもいい根拠のある理由、意味あって行っているというものが存在している事に気付いてもらえたなら幸いです。
明日から、毎日行っている業務に向ける眼に広がりが出ている事を期待しています。
参考になったら、是非アンケートにも答えてくださいね。
■メルマガの内容についてお伺いします!
ランキングに参加中です!
さぁ、現在ランキングは何位?
一位になったら豪華賞品を差し上げちゃいます!応援ヨロシク!
コメントを残す