■今日のフィードバック
アナタは、人間ですよね?
うん、いきなり何を質問してるんだ? と思ったことでしょう。
ですが、これはこの文章を読んでいる時点で誰もが逃れられない事実です。
何を云いたいのかといえば、タイトル通り完璧などない、ということです。
アナタは心当たりありませんか?
なんでうまくいかないのだろうと思うジレンマ。
失敗を繰り返してしまう悪循環。
注意される事に対する恐れ。
まぁ、なんでもいいのですが、ネガティブな感情を揺り動かすイメージばかりですよね。
でも、それって、仕方ないんです。
アナタは人間に生まれたのですから。
そもそもが、人は失敗するように生まれついているんですから。
とはいえ、それだけでは拙いし、先に進まないです。それらを覆すのが社会人としての行動であり、専門職としての姿勢と僕は考えます。
さぁ、失敗するように生まれついているアナタ。
アナタは失敗した時に、どんな行動に出ますか?
■重要なキーワード
平成14年頃より、日本の医療・福祉の業界に、医療の質を向上させようという、質改善に関する話題が出てくるようになりました。
厚生労働省の出してきた流れからも、質の向上が事故防止対策、医療安全対策の基本であり、そのために他産業や一般企業から学ぶ必要がある、ということが読み取れます。
そもそも、当時まで、そして今でさえも、医療従事者はミスを犯してはいけない、完全無欠のスーパーマンたらねばならない、というプレッシャーのなかで仕事をしていることでしょう。
ですが、それは医療における完全神話――というより、幻想に近い中身ですよね。
だって、人は誤りを犯すよう生まれついているんですから。
あぁ、だからって、諦めろという話をしたいのではないんですよ。
人には、智恵があるんですから。
「人は誤りを犯す。しかしそれは回避する事ができる」
この考え方をもととして欲しいんです。
だから、誤りから学び、事故を防ぐという視点から様々な取り組みがなされるようになったんですからね。
アナタの所属する組織、行った実習地には、医療安全委員会があるのでしょう?
あぁ、関心が無かったから実習中気付きませんでした?
うん、今すぐ帰っていいよ。何の為に実習にきてるのやら。
作業療法士を目指しているからといって、作業療法だけを勉強していれば良い訳ではないんですからね。
うん、余談。激しく余談。そして、わざと煽りました。
ま、それはさて置き、完璧などない、ありえないのですから、事前に防止するための取り組みを行うことが、医療・福祉の現場では求められていると思ってください。
■ノウハウをちょっと
さて、最初に話題にしましたが、アナタは失敗したときにどんな行動に出ますか?
先に話したように、ネガティブな思考のループにはまって、ぐるぐるとりとめもなく思い悩んでしまうのですか?
それでは、拙いですよね。
落ち着いて考えてみてください。
激しく怒られた(まぁ、怒られたという発想自体に問題アリですが)ときの状況はどうでしたか?
こんな小さいことで、と思えることだったのではないでしょうか?
小さいことだからこそ、目くじら立てて注意するのです。
小さなことの積み重ねが、大きな事故を未然に防ぐ事になるんですから。
医療の現場では、人の生き死にに直接関わる事が少なくありません。
先入観や、この程度、と思うことこそが重大事故の原因になるのです。
では、どうしましょう?
精神論や単純なハウツーでは乗り切れていないのが現状ですよね。
う~ん。そうですねぇ。
プロセス思考はどうでしょう?
作業療法士なら馴染みのある動作分析です。
行為をするためには、様々な工程を経ねばなりませんよね。
失敗した工程を洗い出して、分析する。
失敗の原因が見つかったら、その原因を排除、あるいは回避する新たなプロセスを構築する。
こんなんでどうでしょう?
自分達が行っている、作業療法の評価-再評価のサイクルを自分の行動プロセスに当てはめて考えてみるのみいいですよね。
・ある行動をとろうとした(治療計画立案)
・実際に行動してみた(治療実施)
・失敗した(評価)
・失敗を防ぐ為に考えた(治療計画再立案)
ね、意外といけそうな気がしませんか?
患者さんにやってるなら、僕らも自分の業務工程や行動計画に対してやれないこともなさそうですよね。
最後に、それでも迷ってしまった時のアドバイスを……
「迷ったら、善いか、悪いかで判断すること」
今回は長文になった気がします。
根気よくお付き合いいただきありがとうございました。
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