■今日のフィードバック
今回のお話は、最近自然となのか、知り合いの療法士さん達が話題にしていることです。
『作業療法士にしか出来ないことってなんだろう?』
です。
理学療法士や言語聴覚士がフィジカルな面や、言語、食事に特化している分、作業療法士の専門性や、特化して行えるものだ、と胸を張って言えるものは、一体何なのでしょう?
どうです?
漠然とは思っているのかもしれませんが、漠然としたままでいいのでしょうか?
アナタが作業療法士になったとき、アナタは作業療法士として何が出来るのでしょうか?
■重要なキーワード
ハッキリ言って、作業療法士はその職域が広すぎるともいえます。
協会では職域の拡大をずっと叫んでいますが、もともと職域は広いですよ。
もの凄く広くて、沢山の可能性がありすぎます。
でも、そこに作業療法士自身が気づいていないのではないでしょうか?
目に見える結果が出しづらい点をつかまえて、安易に作業療法士が何もできないかのように言ってしまっていいのでしょうか?
僕は、違うと思います。
先にも言いましたが、作業療法士には沢山の可能性があると考えています。
フィジカルな面も、言語も食事も、メンタルに関わることも、その他様々な生活の場面に関わることができます。
可能性という言葉を使っていることにもっと意味があるんですよ。
僕ら作業療法士は、人間を人間たらしめる前頭前野にアプローチすることを学んで来ているはずですよね。
すべての精神活動を司る前頭前野。
そこにアプローチできるということは、僕らの前頭前野が活発に働いていなければなりません。
どんどん考えていって、柔軟な発想と、専門性という言葉にこだわらないこと、どんな職種の考えも受け入れることができること、それらを使いこなしていける、稀有な職種だ――そう、僕は考えます。
もしかしたら、僕は大変な話をしているのかもしれません。
僕は、そう――
作業療法士はヒトと関わる、ヒトの人生をともに作っていくんですよね。
だとしたら、何でも診れて、何にでも関われる……
万能型な考え方ができるようになるべきだ、と考えています。
■ノウハウをちょっと
とはいえ、いきなり万能型なんて言われても、ですよね。
そのためには、作業療法だけを学んでいればいいわけではなく、作業療法という考え方を活かせる、場を自ら作っていくことが大切なのでしょうね。
協会と言ってることが一緒ではないか? ですって?
ふむ。
ある意味そうかもしれませんね。
ですが、違うともいえます。
協会の言うことだけでは足りないのではないか、と思っているんですよ。
与えられた職域ではなく、自分自身で職域を広げていくこと。
そして、その可能性を持っているのは、学生さんと、三年目までの療法士の皆さんであると、確信します。
考え方が若く柔軟なうちに、自分自身の汎用性をあげていくこと。
今、アナタがするべきことは、そういったことかもしれませんよ。
作業療法塾 主宰 筆頭塾長
臨床共育メンター(R)齋藤 信
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【医療業界の教育をCHANGEする】
患者も、療法士も、医療に関わる全ての人が
自分の医療を選択できる世の中にする。
医療は誰かに与えてもらうものではない。
医療に関わる一人一人が最適な医療を選ぶことができる
世界をともにつくろう。
今。私たちは大きな過渡期を迎えている。
分岐点とも言えるこの時、私が提案する道は、
医療人の心の共育。
共に人としての心を育める学びが医療にはある。
一緒の道を歩みたい方、これからもよろしくお願いいたします。
作業療法塾 主宰 齋藤 信
* 脳科学を患者さんのリハビリや学生指導にすぐ活用したい方向け *

* イメージトレーニングの効用を見直し、作業療法の効果を底上げしたい方向け *
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